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| 前節で去年の覇者、学園に22−6で勝った道工。この勝利で自信を取り戻した道工、この1週間も雰囲気はとても良かった。残りは2試合、勝利をものにしたい道工。残る2試合も強豪揃い、勢いに乗り、勝利を重ねることは出来るのだろうか。 |
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今週の対戦校も強豪 北海道大学ビックグリーン(以降北大)。昨年、学園に王座を明け渡した北大は王座奪回に余念が無い。
サイズ、スピード共に道内ハイレベルのライン陣、能力の高いQB、RBから繰り出されるオプションプレーに加えて、経験豊富なWR陣が空中戦を支配する。ラン、パス共に1発タッチダウンの危険性があり、いったん歯車が噛み合えば爆発的な攻撃力を生むオフェンスである。
加えて、昨年から入れ替わったメンツがわずか4名のディフェンスチーム。特に去年からメンツの変わっていないDB陣に加え、ハードヒットが売りのLB、道内最強と謳われるDL陣が相手OFFのゲインを許さない。ここまでの北大DEFの1試合平均失点数はわずか2点。対する道工は得点こそしているものの、OFFが獲ったタッチダウンは3試合でわずか1本。不発の続く道工OFFがこの北大DEFからどう得点をもぎ取るかが試合のカギとなる1戦だった。 |
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コイントスに勝ったのは北大、道工のキックで試合開始。キッカー澤田(#29)のキックで始まった試合、道工は開始早々強烈な先制パンチを浴びせられる。
中央から抜け出した北大のリターナー、はそのまま道工のエンドゾーンへと駆け込んでしまう。
北大、開始早々の85ydリターンタッチダウン。
道工 0−7 北大 早くも失点を喫した道工、この1本が勢いに乗りたい道工に大きく影を落とすこととなる。
続く道工のリターン、ここ2試合連続リターンタッチダウンを獲っていることもあり、このリターンにも期待がかかるが、相手の変則的なキックオフカバーにより、思うようにリターンが出来なかった道工は、自陣15ydからの攻撃を始めることとなる。
道工の1stプレイ。この日QBスターターに指名された垂水(#9)の選んだ体型は、ショットガン体型。ここまでこの体型を使っていなかっただけに会場はざわついた。気になるファーストプレイはこの日、WRに入っていた小野田(#7)へのパス。しかしこのパスは失敗してしまう。結局このシリーズ、ショットガンで通したものの、スナップミスからのQBサックなどもあり、道工はあっさりパントを蹴ることに。しかしこのパントキックも相手リターナーの好リターンで道工陣20ydまでボールを運ばれてしまう。
北大OFFはこのシリーズ、オプションプレーでボールを持ったTBにあっさりエンドゾーンに駆け込まれてしまう。
北大、キックは失敗。 道工 0−13 北大
開始2分で2本のタッチダウンを奪われた道工。13点が大きく圧し掛かる。
北大キックの後、道工陣35ydからの道工OFFもRB 安藤(#6)へのパスが決まるものの1stダウンの更新には至らず、パントを蹴る道工。垂水(#9)のナイスパントに加え、伊藤(#12)の素晴らしいタックルにより、北大にリターンを許さない。
北大陣20ydからの北大OFF、ここでも止まらない北大OFFが襲い掛かる。
オプションプレー、WRへのパスが立て続けに決まる。加えてLB 古家(#39)のラフインザパサーの反則が取られボールは瞬く間に道工陣35ydまで。止まらない北大オフェンス。このままの流れで行くのかと思われた2ndダウンの攻撃だった。
エンドゾーンめがけて投げられたロングパス。捕ったのはCBに入っていた高野名(#84)だった。高野名のインターセプトにより失点のピンチを切り抜けた道工。しかし自陣5ydからの道工OFF。依然ピンチは変わらない。
ここで奮起したのが前節から#39をつけてRBに再コンバートしたFB古家(#39)だった。3rdダウン残り10ydという局面でのダイブ。相手LBを吹き飛ばし、ジャンプでかわし、そしてダイブで相手DBを吹き飛ばす。この力強いダイブで古家は一気に15ydを稼ぎ、フレッシュを獲得。俄然勢いにのった道工OFFは畠山(#25)へのパス、安藤(#6)のブラスト等でゲインを重ね、道工陣35yd付近までボールを運ぶこととなる。
この良い雰囲気を自滅で失ってしまうのが今年の道工の難点。続く1stダウンの攻撃で、ディレイオブザゲームの反則を取られると、後が続かなくなった道工。3rdダウンの攻撃を迎える事となる。
3rdダウンの攻撃体型はショットガン。ここでスナップを受けたQB 垂水(#9)はそのボールを北大陣に蹴り込んだのである。不意を突かれた北大DEF、ボールは無人の北大陣を転がり続け、北大陣10ydのところでピタリと止まったのである。
垂水のクイックパントでフィールドポジションを大きく回復した道工。ここで道工に交代違反の反則があったものの、北大OFFは自陣20ydからの攻撃を強いられるのである。
しかしこれを嘲笑うかのように止まらない北大OFF。ダイブで簡単に1stダウンを更新され続ける。北大の反則があり罰退するものの、ダイブが止まらない。第1Qが終了するころには道工陣25yd付近まで攻め込まれていた。 |
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第2Q開始直後の攻撃。あっという間だった。
道工エンドゾーンに投げ込まれたパスはあっさりと北大WRの手の中へ収まってしまうのである。
道工 0−20 北大 北大の攻撃は止まらない。
北大の激しいキックオフカバーに、自慢のキックリターンの活路を見出せない道工はここでも好リターンを見せることはできない。自陣30ydからの道工OFFとなる。
ここで波に乗ったのは北大DEF。ここまで3試合で許した失点はわずか6点という鉄壁DEFが道工OFFのゲインを許さない。迎えた4thダウン残り10yd。ここで痛恨のミスが道工に生まれてしまう。
山田(#55)の放ったパントスナップは、パンター垂水の頭上を大きく越えてしまったのである。フリーボールとなり、転々と転がるボールを、垂水が慌ててリカバーするもののそこは道工エンドゾーン。セーフティーとなってしまう。
道工 0−22 北大 道工、自分達のミスによりさらに点差を引き離してしまう。
セーフティーのため、道工のキックで試合再開。北大陣45yd付近からの道工DEF。北大OFFのベースプレーにを全く止められない道工DEFは簡単に道工陣20ydまで攻め込まれてしまう。ズルズルとタッチダウンを奪われそうなこの雰囲気を、LB古家(#39)のQBサックで食い止めたものの、4thダウンで簡単にフィールドゴールを決められてしまう。
道工 0−25 北大 失点を重ねる道工、勝機はあるのだろうか。
北大キック後の道工OFF。ここでも簡単に3回で攻撃は終ってしまう。翌 道工DEFが踏ん張り、道工OFFに攻撃権を渡すものの、ここで前半終了。長かった前半がやっと終ったような疲労感が道工ベンチ、そして道工応援席を包む。しかし、選手はあきらめていない。ベンチでは後半逆転のシナリオを、体を休めると同時に選手、コーチ陣共に真剣に話し合っていた。 |
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毎年、賑わいを見せるのが北大戦の道工観客席。今年も沢山の父母、OBの方々が応援に来てくれました。写真もいつものように掲載させていただきます。応援ありがとうございました。

さて、この日の試合も会場は円山競技場。スタジアムから見えるのが大倉山ジャンプ台。ジャンプ台を包む周りの山々は確実に赤く色づき、秋の深まりを私達に教えてくれる。天候は曇り、気温は20度に達しないという、とても寒い一日となった。15分間のハーフタイムは、いとも簡単に選手達の体温を奪い、パフォーマンスを下げようとする。選手達はミーティング後もベンチコートを羽織り、体を動かして後半戦に備える。後半開始のスタートダッシュに備えていた。 |
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北大のキックで後半開始。道工は自陣35ydからの攻撃開始となった。ここでも道工OFFは、北大DEFに仕事をさせてもらえない。簡単に4thダウンを迎えてしまう。
ここで先ほど自分のミスからセーフティーを呼んでしまったスナッパー山田(#55)が意地のビックプレーを生み出した。
スナップ後、真っ先にリターナーに向かった山田は、タックルと同時にボールを相手のふところから掻き出したのである。フリーボールをリカバーしたのは高野名(#84)。『古平コンビ』山田、高野名の活躍により、道工は北大陣30ydからの攻撃をもぎ取ることとなる。途端に勢いづく道工ベンチ。波に乗った、と思われた。
ランプレイをことごとく止める北大DEF。4thダウン残り4ydの局面で道工ベンチはギャンブルを選択。RB立花がボールを持ち、中央突破を試みる。しかし、このダイブはあと僅かのところで1stダウンを更新できず、ターンオーバー。道工、得点のチャンスを活かしきれなかった。
ここで突然、試合は膠着状態に。両DEFが奮闘し、パントの蹴り合いが続いてしまう。ここでも少しずつ自力に勝る北大がジリジリと道工陣に詰め寄ってくる。1stダウンの更新こそ出来ないものの、垂水(#9)の素晴らしいパントキックでフィールドポジションを回復する道工に対し、1シリーズごとに地道にゲインを重ねる北大OFF。3〜4回、これを繰り返し、クォータータイム。第4Qに入る頃には、北大は道工陣25ydまで攻め込んでいた。 |
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勝つためには、もう失点は許されないこの状況。北大OFFはプレイアクションのパスをチョイス。これを道工DEFキャプテンのDB舘合(#16)が好カットしたのを皮切りに、ようやく落ち着きを取り戻した道工DEF。続く2nd、3rdダウンをノーゲインに抑えた道工DEF。迎えた4thダウンで北大はフィールドゴールを選択これが左にそれてしまう。道工は自陣20ydからの攻撃、1stダウンで、この日WRに入っていた小野田(#7)へのパスがヒットしたのを皮切りに、オプションプレーとダイブを重ね、4thダウン残り1ydという局面を迎える。ここでQB垂水(#9)はスニークを選択。ギャンブル成功でフレッシュダウンを更新した道工は、ここから反撃を開始するはずだった。
迎えた2ndダウン、垂水はパスを選択、しかしこれを相手CBがカット、弾かれたボールを相手LBにキャッチされてしまったのである。このインターセプトにより、反撃ムードに水を注された道工は道工陣40ydからのDEFを強いられるのであった。
こうなれば北大は止まらない。ホールディングの反則を取られ、罰退するものの、3rdダウンで選択したプレイアクションが相手TEにヒット。これがタッチダウンとなってしまう。
道工 0−32 北大 道工、一矢報いたい。
続く道工のキックリターン。高野名(#84)が右オープンサイドを駆け上がる好リターンで、北大陣40ydからの攻撃をもぎ取るが、後が続かない。
4thダウンのこり9ydで、道工ベンチはギャンブルを敢行、畠山(#25)へのパスは通らず、ターンオーバーとなってしまう。残り時間は4分弱。
続く北大OFF。この攻撃をDL 尾越(#71)のQBサックなどもあり、何とか退かせたものの、相手パンターのナイスパントが手伝い、道工は自陣10ydからの攻撃を強いられる。
迎えた1stダウン。垂水(#9)から高野名(#84)へ投げられたパスは、相手DBの胸の中へ飛び込んでしまう。ここで痛恨のインターセプトを喫した道工は、張り詰めていた何かがプツンと切れてしまったかの様に北大の攻撃を全く止めれない。簡単にダイブでエンドゾーンを割られてしまうのである。
道工 0−39 北大 残り時間は2分を切っている。
この後の道工OFF、ショットガン体型からのパスで北大DEFに挑むものの、後が続かない。結局、4thダウンギャンブルも失敗した道工は、北大OFFにランで時間を使われてここでタイムアップ。
道工 0−39 北大 完敗だった。 |
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| 「北大への挑戦は、今年も敗北という結果に終ってしまいました。北大と戦ってみて、改めて北大の選手の個々の能力が高いと実感しました。北大を倒すという目標を果たせずに、後輩達へと託すことになったのは4年生一同本当に悔しい。最終戦まであと2週間、気持ちを切り替え、厚別でこのチームの集大成を、札大にぶつけたいと思います。」 |
| 主将 安藤(#6) |
「完全に力不足。小手先の技でどうにかなる力の差ではない。長い時間をかけて根本からチームを変えないと、北大には勝つことは出来ないだろう。来シーズンもチームに残るメンバーには、今日の試合を基準として、妥協せず取り組んでいって欲しい。言い訳はせず、原因は自分達の取り組みにあったことを決して忘れてはならない。今日の敗戦を4年生はこれからの人生に、下級生は来年以降のシーズンに繋げていってほしい。4年生との最後の2週間、ラストゲームを飾るため全力を尽くすだけです。」 |
| 監督 高幡昌宏 |
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フィールドを抜ける風は、秋の終わりを告げている。そう、あと2週間で北海道リーグは終ってしまうのだ。
確かに今年の「打倒北大」というチャレンジは失敗に終ってしまった。「北海道王座」というチャレンジは失敗に終ってしまった。とても悔しいだろう。
しかし選手達よ、やり残したことは無いのだろうか。チャンスはあと1試合、48分しかないのである。
このままでは終らない、このままでは終れない。なぜなら君達は男だからだ。
頑張るんじゃない、やろう。最終戦、厚別競技場で笑顔で締めくくるために。 |
| (高橋優和) |
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