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先日の北海道医療大学戦。初戦となったこの試合を勝利で飾ったものの、課題が山積みとなった‘05 MAD WOLVES。この2週間でチームとしてどのように変化したのか、変化できたのか。春のオープン戦とはいえ、今後のチームにとって重要なゲームになることは間違いなかった。

今回の相手は小樽商科大学トマホークス(以降、樽商と略します)。去年の秋季リーグ戦では同率2位と、道工より上の順位で終えている樽商。「北海道リーグ優勝」を掲げている道工にとって、秋、倒さなければならない相手であり、絶対負けたくない相手である。

今後のチームを占うためにも大事な試合となることは必至。どのような試合になるのか楽しみな一戦となった。

この日の試合会場は、道工大ラグビー場グランド。天候は晴れのち曇り。先日までの好天で、グランドは渇ききっており、砂埃がたちやすくなっていた。

ここで道工が春のオープン戦を行うのは2000年春のオープン戦以来。この時も相手は樽商。あの時と違うのは、樽商のホームカラー、鮮やかなまでのブルーがグランドに映えていることだろうか。両チーム、グランド練習を終え、セレモニーに備えてサイドラインに整列した。

コイントスに勝ったのは樽商。なんと前半キックをチョイス。握手を交わし、中央で大きな円を作る樽商と道工。こうして道工の春季オープン戦、第2戦は幕を開けることとなったのだ。


第1Q、道工はリズムをつかめるのか…

上にも書いたとおり、樽商のキックで試合開始。高野名(#84)のリターンは中央40yd付近までボールを進めることとなる。

道工OFFの1stプレー、QB垂水(#9)はRB澤田(#29)のランを選択。これを続けて迎えた3rdダウン残り5ydの局面で、WR高野名(#84)へパスが投げられる。しかし、これは高野名の頭上を大きく通り越してしまい失敗。1stダウンの更新はできず、パントを蹴ることに。パンターは垂水。樽商陣30ydまでフィールドを回復したところで道工はDEFを迎えることとなる。

続いて樽商OFF、1stプレーはパス。ここで早くもビックプレーが飛び出すこととなる。

強烈な道工DLのプレッシャー、そこから抜け出したのはDLで主将の尾越(#71)だった。右手を高々と上げた。QBサックである。

主将のビッグプレーにより、モメンタムは一気に道工へ加速する。この後、LB山田(#5)のロスタックル等もあり、樽商OFFを3rd down outに仕留めた。樽商のパントキック、リターナー神山(#34)の好リターンも手伝い、ボールは道工陣40yd付近へ。道工は先制のチャンスをつかむこととなる。

DEFでつかんだこの流れ、これに応えたい道工OFF。RB澤田、安保(#46)のランで着々とゲインを重ねていく。そして樽商陣40yd付近までボールを進めての、迎えた3rdダウン残り8yd。道工OFFはパスをチョイス。WR高野名に向けて左サイド奥深くに投げられたパスは、無常にも樽商DBの胸の中へ。痛恨のインターセプトでターンオーバー。樽商は先制のピンチを脱することとなった。

樽商陣10ydから始まった道工DEF。ここでも道工DEFの勢いは止まらない。DL安保が、オプションプレーにでた樽商QBをロスタックルに仕留めるなど、ここも相手にリズムをつかませず、3rd down outでパントを蹴らせる道工DEF。次はリターナー高野名が好リターン。道工は、樽商陣40yd付近からの攻撃という先制のチャンスを、再びもぎ取ることとなる。

このチャンス、ものにしたのはRB安保だった。

迎えた3rdダウン残り2yd、ダイブでスクリメージラインを突破すると、一人、二人と樽商DEFを振り切りエンドゾーンへ駆け込んだのだ。

湧き上がる道工サイド、落ち着いてキックも決めて

道工 7−0 樽商   先制は道工。流れは一気に…と思われた瞬間だった。

道工のキックで試合再会。ここで樽商にビッグプレーが生まれてしまう。

畠山(#25)のタックルミスで、樽商リターナーは一気に左サイドを駆け上がる。笛と同時に主審の両手は高々と真上に。樽商の80ydリターンタッチダウンである。

先ほど道工サイドから聞こえていた歓声は静まり、次は樽商サイドが歓喜に沸く。キックも落ち着いて沈めた樽商。

道工 7−7 樽商   思い返せばこのプレーでモメンタムは完全に樽商へ。これで道工はリズムを完全に狂わせてしまうこととなる。

樽商のキックで試合再開。自陣25yd付近から始まった道工OFF。このシリーズの途中で、試合は第2Qへと突入していくのである。

第2Q、狂った道工の歯車は、止められないのだろうか…。

試合再開後のシリーズも、交代違反の反則等があり、1stダウンの更新が出来なかった道工OFF、迎えた垂水(#9)のパントキックはミスキックとなってしまい、樽商は道工陣45yd付近からの攻撃を獲得、嫌な流れは止まらない。

迎えた2ndダウン。ショートのパスをここでもミスタックル。これが45yd独走タッチダウンとなってしまう。

トライフォーポイントはLB山田(#5)が好ブロックを見せ、

道工 7−13 樽商   これで終わらない。悪循環のスパイラルにどんどん足を踏み入れていくことになることに、選手たちはまだ、気づいていない。

道工のリターンは自陣20ydでストップ。迎えた2ndダウンだった。

RB安保(#46)が好走。1stダウン更新かと思われた瞬間だった。タックルを受けた瞬間ボールが手からこぼれ落ちたのだ。リカバーは樽商。

ここでも、いい流れに水を注すかのように、自分たちのミスで流れを持ってくることが出来ない道工。この流れは、まだまだ終わらない。

翌、樽商OFF。3rdダウンであっさりと樽商にスクリーンパスを決められ、これも47ydの独走タッチダウンとなってしまうのだ。

道工 7−20 樽商   これでもまだ、終わらない。

リターン後の道工OFFもパッとしない。簡単に3rd down outで終わってしまい、DEFを迎えることになってしまう。

しかし、ここで道工DEFが奮起、ゲインを許さず、樽商OFFを引っ込める。迎えた道工のパントリターン。ここから流れを作り直す、そのときだった。

キャッチ出来ず、フィールドを転々とするボール。それにリターナーに入っていた神山(#34)が不用意に近づき、ボールに触れてしまったのだ。

これを樽商がリカバーし、そのままエンドゾーンへ。

道工 7−27 樽商  道工はわずか数分間の間に20点もの失点を喫することとなったのだ。

前半の残り時間は数分。1本でも返して後半を迎えたい道工は、今シーズンからTEでも起用されている山田(#5)へのプレイアクションのパス等が決まり、50yd付近までボールを進める。ここでTBに入っていた高野名(#84)のオープンのランが当たり、ボールは樽商陣へと進められる…はずだったのだが、ここでOLにホールディングの反則が取られてしまい、高野名の好走は無効。結局、これが響き道工は1stダウンを更新できずに樽商に攻撃権をあけわたしてしまう事となる。残り時間は1分弱。

結局、残り時間を樽商OFFに使い切られて、前半終了。

道工 7−27 樽商   道工20点のビハインドで前半を折り返す事となってしまう。

サイドラインでは、尾越が選手に激を飛ばす。このままで大丈夫なのだろうか。選手たちは、どうすることも出来ない不甲斐なさをかみ締めて、後半戦に備えているように見えた…。
今試合も、沢山の父母、OBの方が見に来てくださいました。

試合会場が道工グランドだったということもあり、沢山の方が応援に駆けつけてくださいました。本当にありがとうございました。

次の北海道大学戦も道工グランドで10時から行われます。沢山の皆様のご来場、お待ちしております。
後半戦第3Q、同点、逆転とつなげたいが…

後半も道工のリターンで試合再開。このキックはタッチバックとなり、道工は自陣20ydからの攻撃となった。

開始直後の1stプレー、RB澤田(#29)の好走で、1stダウンを更新したかと思われたのだが、ここでもホールディングの反則をとられてしまい、このゲインは無効。結局、1stダウンの更新は出来ず、パントを蹴ることに。

50yd付近からの樽商OFF。しかし、集中力を取り戻した道工DEFは樽商OFFにゲインを許さない。

3回の攻撃で樽商OFFを退けさせるものの、樽商の好パントがあり、道工は自陣3yd付近からの攻撃を強いられる事となる。

エンドゾーンを背負っての道工OFF。澤田、立花(#22)のランプレーが効果的に決まり、1stダウンの更新を着々と重ねる道工OFF。しかし、このゲインも得点には至らず、パントを蹴ることとなってしまう。ここからお互い膠着状態が続き、中央でのボールのやりとりが続く。結果、道工は得点も取れずに時間を使われることとなり、第4Qを迎えることとなってしまうのだった。
第4Q、残り時間は12分、逆転は可能なのか…

樽商陣20ydからの樽商OFFで幕を開けた第4Q、依然、膠着状態が続いた試合展開に、まず、波をたてたのは道工DEF。いや、波をたててしまったと言った方が正しいのだろうか。

樽商、4thダウンのパントキック時だった、LB佐藤(#3)が痛恨のラフインザキッカーの反則をとられてしまい、樽商の攻撃が再開されてしまう。

このミスにつけこんだのが樽商OFF、オプションプレーでに右サイドを駆け上がり、ボールは一気に道工陣30ydまで進められてしまう。

このピンチに奮起したのは、LBパートリーダーの山田(#5)だった。

3rdダウンでの樽商の攻撃だった。樽商はプレイアクションを選択、ここでQBの背後から山田が襲いかかった。強烈なQBサックにより、相手QBはファンブル。ターンオーバーにこそならなかったものの、このQBサックにより、大きくボールを後退させた樽商はパントを蹴ることに。道工失点を許さない。

続く道工OFFもうまくかみあわない。1stダウンの更新が出来ず、ここもパントキック。しかし、ここでも道工にイリーガルブロックの反則があり、樽商は道工陣30ydからの攻撃を始めることに。道工、またしても自分たちのミスにより、ピンチを脱せない。

樽商の攻撃、ランプレーで簡単に1stダウンを更新され、道工陣15yd付近まで攻め込まれてしまう。しかし、この後DEFが踏ん張り、迎えた4thダウン、樽商はギャンブルを選択、ここも落ち着いてタックルに仕留め、ターンオーバー。このピンチを切り抜けることとなる。

ピンチは脱したものの、残り時間は1分少々。道工に攻める時間は残されていなかった。ラストプレー、エンドゾーン奥に投げられたパスは、無情にも地面に落ち、ここで試合終了。

道工 7−27 樽商   結局、自分たちのリズムをつかむことを出来ぬままのタイムアップ。完敗だった。
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「今回のオフェンスは自滅。流れをつかむべき場面でのミス、イエロー。それにつきます。」
OFFキャプテン  高野名 航

「今回の試合はディフェンスがロングゲインでタッチダウンされてしまい、良い流れを掴め無かった。全員のパシュートへの意識がまだまだ足りない。次の試合まで、その意識を身につけてほしい。」
DEFキャプテン  佐藤 洋

「せっかくOFFでいい流れをもってきたのにキッキングで駄目にしてしまった。こんな現状では次の北大戦もボロボロにされてしまうだろう。試合までの少ない練習でどこまで変われるのか。そこだと思います。」
KICKキャプテン  安保 圭介


「今回の試合で目が覚めました。医療戦からどこか気が抜けた練習をしていた結果、そのまま試合につながったのだと思います。

負けたことも悔しいですが、それ以前に2週間何をしてきたのか、というところに悔しさを感じています。

今のままでは北大に大差で負けることは必至。この1週間でどれだけ変われるかが鍵。みんなのモチベーションを上げられるよう、選手たちを引っ張っていきたいです。」
主将  尾越 仁壽


「結果が全て。言い訳はしません。これが今の道工。今の状態です。これからどう変わるかは選手次第。選手次第です。」

監督  高橋 優和
不甲斐ない試合。そして次戦は前年度覇者、北海道大学…

僕自身、パソコンを打つ手が進むゲームレポート、進まないゲームレポートというものがある。

今回の試合がまさに「進まないゲームレポート」だった。

この試合に満足している選手はもちろんいないだろう。最悪のゲーム内容だった。

このままでいいのだろうか?いや、もちろん良いわけがない。それは選手たちが一番知っている。

戦うのは、あくまで選手。試合をつくるのは、あくまで選手。

北大戦、選手たちの変化に、期待したい。
(高橋優和)
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